輸出入トレードと展望

 国際ビジネスがグローバルに展開する中で、ロジスティクスの効率化とそれに伴うコスト削減が求められている。輸出入トレードに関与するフォワーダーとして、今後どのような展望のもとで新たなビジネスを構築していくべきか?

 国際市場を相手にリードタイムを意識した物流構築を迫られる荷主に対して、今後フォワーダーはどれだけカスタマイズ性のあるサービスを提供できるかが鍵となるであろう。一流ホテルのコンシェルジュは、宿泊客からどのような要望があっても絶対に「No」とは言わず、どれだけ時間をかけてでもサービスを提供することで知られている。同じようにサービス業であるフォワーダーは、荷主企業のあらゆる要望に応えられるよう日頃からサービスメニュー及びネットワークを拡充し、いざ規格外のサービスを求められたときにどのような対応をとれるかで差別化が計られるであろう。フォワーダーは荷主企業の単なる受付窓口ではなく、顧客視点に立ってベストを提案できるコンシェルジュへと進化していく必要がある。
 以上の展望と、高度なITサービスを荷主が求めていることを踏まえると、米国で着実に業績を上げているBPO(Business Process Outsourcing)に注目したい。コールセンター業務のアウトソーシングが典型例だが、ITの利用拡大により近年は経理や給与支払、人事管理、福利厚生や不動産管理などの間接業務、さらには保険会社との保険契約など特定の業務を情報システムといっしょに外部に切り出す動きが拡がっているようである。一見するとロジスティクスの効率化とは掛け離れているようにも思えるが、物流もBPOの一環と捕らえると、これらの業務を包括的に受託し、それぞれを連携させることによってさらなる物流コスト削減と効率化が期待できよう。

0 コメント: