アメリカ国内では、1980年代後半からサードパーティ・ロジスティクス(3PL)という言葉が使われ始め、荷主のロジスティクスを改善する新たなサービスが誕生した。
このロジスティクス・サービスを提供するサービスの提供者をサードパーティ・ロジスティクス・プロバイダー(略して3PL)という。
新たに出現した3PLは、着実に実績を重ねつつ、大手3PLは大手顧客に集中、継続的に成長している。
一方、専門家された比較的小規模のプロバイダーは、品質の高いサービスを提供し、多くの中規模の荷主からビジネスを獲得している。
3PLのサービスとは、特定の顧客と契約を結び、顧客のロジスティクスのプロセスを改善し、さらに、 最終的には、その顧客のサプライチェーン・マネジメント(SCM)の最適化をはかることにある。
国際ビジネスのグローバル化にともない、多国籍企業は、国際市場におけるロジスティクスの効率的運営とそれにともなうコストの削減を求めているが、国際ロジスティクスの運営はそう容易ではない。
いま、国内の3PL専業者も国際ロジスティクス分野へのサービス拡大を積極的に試みている。また、国際フレイト・フォワーダーも国内の3PL業務への参画をはかっている。
長年にわたり国際輸送市場で経験とノウハウを蓄積し、グローバルなネットワークを構築してきた国際企業が、国際SCMの運営に挑戦できる最適者といえよう。
そして、そのなかでも、ロジスティクスの開発に要する組織体制、すなわち、人材と情報技術を専門的に開発し、顧客とのパートナーシップのもとで、新しい分野への戦略的取組みを実行できる企業が、今後の市場を制することになろう。
Third party logistics
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